【結論|玄関ドアの塗装費用は素材によって異なり、木製で5万円〜20万円、金属製で3万円〜10万円、アルミ製で8万円〜が相場です。劣化のサインを早めに把握し、適切なタイミングで塗り替えることが長持ちのポイントです】

玄関ドアは毎日使うものでありながら、紫外線や雨風にさらされ続けているため、気づかないうちに塗装が劣化していることがあります。
「塗装が剥がれてきたけれど、塗り替えと交換のどちらがいいの?」
「DIYでできる?それとも業者に頼んだ方がいい?」
そんな疑問を持たれている方も多いのではないでしょうか。

この記事でわかること:
◯ 玄関ドアの塗り替えが必要なサインと放置リスク
◯ 素材別(木製・金属製・アルミ製)の費用相場と特徴の違い
◯ 塗料の種類と選び方(浸透タイプ・造膜タイプ・ウレタン塗料)
◯ DIY塗装の手順と失敗しやすいポイント
◯ 業者に依頼するときの工程と業者選びのポイント

この記事が役立つ方:
◯ 玄関ドアの塗装が剥がれてきて対処法を探している方
◯ 塗装・カバー工法・交換のどれが適切か判断したい方
◯ 業者に依頼する前に費用相場を把握しておきたい方
◯ DIYで塗装に挑戦したいが注意点を知りたい方

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1. 玄関ドアの塗装が必要なサインと放置リスク

玄関ドアは外気にさらされているため、使用を続けるうちに必ず劣化が進みます。適切なタイミングで塗り替えを行うことで、長持ちさせることができます。まずは塗り替えのサインと放置した場合のリスクを確認しましょう。

1-1. こんな劣化症状が出たら塗り替えのタイミング

以下のような症状が見られたら、塗り替えを検討するサインです。

◯ 色褪せ・変色:紫外線の影響で塗膜が劣化し、色が薄くなったり変色している
◯ 塗装の剥がれ・めくれ:塗膜が浮いて剥がれてきている状態
◯ 表面のひび割れ:塗膜が乾燥・収縮してひび割れが生じている
◯ 汚れが落ちにくくなった:塗膜が劣化し、汚れが染み込みやすくなっている
◯ 木部の腐食・錆の発生(木製・金属製の場合):劣化が進行して素地が露出している

木製の玄関ドアは5年に1度を目安に塗り替えを行うことが推奨されています。金属製のドアは木製に比べて耐久性が高いですが、塗装が剥がれてきたらすみやかに対応することが大切です。

1-2. 劣化を放置するとどうなる?腐食・錆の進行リスク

塗装の劣化を放置すると、見た目の問題にとどまらず、ドア本体へのダメージにつながります。

木製ドアの場合、塗膜が失われると雨水が木材に染み込みやすくなり、腐食や変色が進行します。木材が腐食してしまうと、塗装だけでは対応できず、ドア自体の交換が必要になるケースもあります。木部の劣化は早めの対応が修繕費用を抑えるうえでも重要です。

金属製・アルミ製ドアの場合、塗装が剥がれると表面が錆びやすくなります。錆が広範囲に及ぶと、錆除去の作業が必要になり、塗装費用が大幅に増加することがあります。また腐食が進むと強度にも影響が出てくるため、早めの対応が安心です。

いずれの素材でも、劣化が軽度な段階であれば塗装で対応できますが、放置して劣化が進むと交換が必要になり、費用が大きく変わります。「まだ大丈夫かな」と感じたときに一度点検してみることをおすすめします。

2. 玄関ドアの素材別の特徴と塗装の可否

玄関ドアには木製・金属製・アルミ製の3種類があり、素材によって塗装の方法や難しさが大きく異なります。まず自分の家の玄関ドアがどの素材かを把握しておきましょう。

2-1. 木製・金属製・アルミ製の違いを一覧で比較

素材主なメリット主なデメリット塗装の難易度塗り替え目安
木製断熱性が高い・デザイン性に優れる・温かみのある印象耐候性が低い・定期的な塗装メンテナンスが必要中〜高(下地処理が重要)5年に1度
金属製(スチール・ステンレス)耐久性・防犯性・防音性が高い断熱性が低い・重い中(錆止め処理が必要)錆・剥がれが出たら
アルミ製軽量・錆に強い・デザインが豊富断熱性が低い・塗装難易度が高い高(専門業者への依頼を推奨)塗装剥がれが出たら

木製ドアは定期的な塗装メンテナンスが欠かせない素材です。一方で金属製・アルミ製は日常的なメンテナンスはほとんど不要ですが、いざ塗装が剥がれると専門的な作業が必要になります。

2-2. アルミ製の玄関ドア塗装が難しい理由と対応方法

アルミは表面が滑らかで塗料が密着しにくい素材です。通常の外壁塗料をそのまま塗っても、数年以内に剥がれてしまうことがほとんどです。

アルミ製ドアを塗装する場合は、専用の強溶剤塗料を吹き付け施工する方法が一般的です。吹き付けの際には塗料が飛散するため、丁寧な養生作業も必要になります。こうした理由から、アルミ製ドアの塗装に対応できる業者は少なく、依頼できたとしても費用が高めになる傾向があります。

アルミ製ドアの塗装を検討している場合は、まず業者がアルミ対応の実績を持っているかを確認してください。施工事例や使用する塗料・工法を事前に確認しておくと、失敗のリスクを減らすことができます。

3. 玄関ドア塗装の費用相場と内訳

玄関ドアの塗装費用は、素材や劣化の状態、使用する塗料の種類によって幅があります。ここでは素材別の費用相場と、塗装・カバー工法・交換を選ぶ際の判断基準を整理します。

3-1. 素材別の塗装費用一覧

素材費用相場(塗装)費用の主な変動要因
木製ドア
玄関ドア
5万円〜20万円塗料の種類(浸透型か造膜型か)・下地処理の工数・オイル仕上げの有無
金属製ドア(スチール・ステンレス)
金属製のドア
3万円〜10万円錆の範囲・錆除去の工数・使用塗料のグレード
アルミ製ドア
アルミ玄関ドア塗装(下関)
画像出典:プロタイムズ下関店
8万円〜(状態により変動)強溶剤塗料の使用・養生の丁寧さ・対応業者の少なさ

木製ドアは塗料の種類によって費用の幅が大きくなります。木目を活かす浸透タイプの塗料は、旧塗膜の剥離と複数回の研磨・下塗りが必要なため、工程が増えて費用が高くなる傾向があります。一方で造膜タイプは比較的シンプルな工程で済むため、費用を抑えやすいです。

なお、外壁塗装と同時に玄関ドアの塗装を依頼すると、足場代が共通になるため単体で依頼するよりも費用を抑えられる場合があります。外壁塗装を検討している方は合わせて見積もりを取ってみると良いでしょう。

3-2. 塗装・カバー工法・交換のどれを選ぶべきか判断基準

玄関ドアのリフォーム方法は塗装だけではありません。状態によっては塗装よりもカバー工法や交換が適している場合もあります。

方法費用相場適している状況
塗装3万円〜20万円ドア本体の劣化が軽度・費用を抑えたい・外観を一新したい
カバー工法20万円〜50万円ドア枠が老朽化している・既存の枠を活かしてリフォームしたい
ドア交換30万円〜50万円腐食・変形が激しい・断熱性や防犯性を大幅に向上させたい

ドア本体の素地に腐食や変形がなく、塗装の剥がれや色褪せ程度であれば塗装での対応が可能です。ただし木部の腐食が深部まで進んでいる場合や、開閉に支障をきたすほど変形している場合は、塗装をしても根本的な解決にはなりません。まずは業者に現状を確認してもらい、最適な方法を選ぶことをおすすめします。

4. 玄関ドア塗装に使われる塗料の種類と選び方

木製玄関ドア塗装(オイル・下関)

画像出典:プロタイムズ下関店

玄関ドアに使用できる塗料は大きく「浸透タイプ」と「造膜タイプ」に分けられます。それぞれに特徴があり、ドアの素材や仕上げのイメージによって選び方が変わります。

4-1. 浸透タイプと造膜タイプの違いと特徴比較

タイプ仕上がり主な特徴メンテナンス性向いている素材
浸透タイプ木目を活かした仕上がり木材内部に浸透・呼吸を妨げない・剥がれにくい比較的手がかかる(数年に1度の重ね塗りが必要)木製ドア
造膜タイプマットな塗膜で均一な仕上がり耐久性が高い・塗膜で表面を保護する管理しやすい木製・金属製ドア

浸透タイプは木材が本来持つ通気性を活かすため、木製ドア本来の風合いを楽しみたい方に向いています。塗膜が剥がれるという心配がなく長持ちしやすい反面、仕上がりに手間がかかるため費用が高くなる傾向があります。

造膜タイプは木材の表面に均一な塗膜を形成するため、耐久性が高く管理しやすいのが特徴です。ただし木材は温度や湿度によって収縮するため、透湿性のない造膜タイプを選ぶと塗膜が割れてしまうことがあります。木製ドアに造膜タイプを選ぶ際は、透湿性のある製品かどうかを確認しておくと安心です。

4-2. ウレタン塗料・木部用塗料のおすすめの選び方

玄関ドアの塗装で選ばれることが多い塗料の種類を紹介します。なお、製品の現行ラインナップや詳細仕様は各メーカー公式サイトでご確認ください。

◯ ウレタン塗料(アクリルウレタン塗料)
耐候性・密着性に優れ、金属製ドアや木製ドアの両方に対応できる汎用性の高い塗料です。DIY用途でも市販されており、扱いやすい製品が多いです。

ガードラック(和信化学工業)
ガードラックラテックスガードラックアクア
浸透タイプの水性木部保護塗料で、防カビ・防虫・防腐機能を持ちます。造膜タイプの「ガードラックアクア」(全16色)と、木目を活かした仕上がりになる浸透タイプの「ガードラックラテックス」(全17色)があり、仕上げのイメージに合わせて選べます。

オスモカラー(オスモ&エーデル)
オスモカラー(浸透型)
画像出典:http://www.imliving.com/makt_sizen_toryou/osmo/index.html
ドイツ生まれの植物油を使った自然系木材保護塗料です。内装・外装ともにバリエーションが豊富で、乾燥後の塗装面は人にも安全とされています。木材の風合いを大切にしたい方に選ばれています。

◯ ノンロット(前田工繊産資)
ノンロット
画像出典:http://www.nonrot.jp/nonrot/205n.html
屋外用の油性浸透タイプ塗料で、耐UV・超撥水・防腐・防カビ・防虫の機能を持ちます。木材の通気性を活かしながら保護でき、初めての方でも扱いやすい製品として知られています。最新の製品情報は各メーカー公式サイトでご確認ください。

塗料選びに迷う場合は、業者やホームセンターのスタッフに「木製玄関ドアに使いたい」と相談してみると、劣化状態に合った製品を提案してもらえます。

5. 玄関ドアをDIYで塗装する手順と注意点

木製の玄関ドアであれば、DIYで塗装に挑戦することも可能です。ただし正しい手順と注意点を理解しておかないと、数年で塗膜が剥がれてしまうことがあります。

5-1. DIYの施工手順(下地処理〜上塗りまで)

木製玄関ドアのDIY塗装は、以下の手順で行います。

①下地処理(旧塗膜の剥離・研磨)
玄関ドア下地処理
サンドペーパーを使って旧塗膜を丁寧に剥がします。ここでの下地処理が仕上がりと耐久性を大きく左右します。傷や割れがある場合は木部パテで補修してから研磨を行います。

②養生
玄関ドア養生
ドアノブ・鍵穴・のぞき穴・床など、塗装しない箇所をマスキングテープやマスカーで丁寧に保護します。養生が不十分だと塗料が付着して仕上がりが悪くなるため、準備段階でしっかりと行いましょう。

③下塗り(1回目の塗装)
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角や隅など塗りにくい箇所から刷毛で先に塗り、その後ローラーや幅広の刷毛で全体を均一に塗ります。ムラが出ないよう、一方向に塗り進めることがポイントです。

④乾燥
下塗りが完全に乾燥するまで待ちます。乾燥時間は塗料と気温・湿度によって異なるため、製品のラベルに記載された乾燥時間を必ず守ってください。

⑤上塗り(仕上げ塗り)
玄関ドア上塗り
下塗りと同様の手順で上塗りを行います。浸透タイプの場合は2回〜3回の重ね塗りが推奨されることがあります。はみ出した箇所はペイント薄め液で拭き取ります。

5-2. DIYで失敗しやすいポイントと対策

DIYで玄関ドアを塗装する際、最も重要なのは「旧塗膜の除去が十分に行えるか」という点です。旧塗膜が残ったまま上から塗装しても、数年後には旧塗膜ごと剥がれてしまうことがあります。

旧塗膜を完全に除去するには、毒性の高い剥離剤を使用する方法が効果的ですが、皮膚への炎症リスクや有機溶剤中毒のリスクがあるため、安全対策が必要です。剥離剤を使わずサンドペーパーのみで除去する場合は、十分な時間と労力が必要になります。

DIYの主な失敗原因と対策:
◯ 下地処理が不十分:サンドペーパーは粗い番手から細かい番手へ順に使い、旧塗膜をしっかり除去する
◯ 塗料の選択ミス:素材に合わない塗料を選ぶと密着が悪くなるため、購入前にホームセンタースタッフなどへ相談する
◯ 乾燥不足のまま重ね塗り:各工程の乾燥時間を守らないとムラや剥がれの原因になる
◯ 均一に塗れない:ローラーや刷毛を使いこなす技術が必要で、初めての方は練習が必要

長持ちさせたい場合や、アルミ製・金属製ドアの場合は、専門の塗装業者に依頼することをおすすめします。

6. 業者に依頼する場合の工程と業者選びのポイント

玄関ドアの塗装を業者に依頼すると、適切な下地処理と塗料選択で仕上がりが安定し、長持ちしやすくなります。ここではプロの施工の流れと、業者を選ぶ際の確認ポイントを解説します。

6-1. プロの施工手順と工期の目安

業者による施工は、素材によって工程が異なります。

工程木製玄関ドア金属製玄関ドア
1下地処理(旧塗膜剥離・研磨)下地処理(ケレン・錆除去)
2染色(浸透タイプの場合)下塗り(錆止め)
3下塗り(木部用下塗り塗布)中塗り
4中塗り上塗り
5上塗り

工期の目安は2日間〜4日間です。外壁塗装と同時に依頼する場合は、外壁塗装の工期に合わせて行われるため工期を別途気にする必要はありません。玄関ドア単体で依頼する際は、作業期間中の出入りについて業者と事前に相談しておくと安心です。

業者によっては下地処理を複数回繰り返し、より丁寧な施工を行うこともあります。仕上がりのクオリティは下地処理の丁寧さに大きく左右されるため、施工前に工程の詳細を確認しておくとよいでしょう。

6-2. 失敗しない業者選び3つのチェックポイント

玄関ドアの塗装はすべての塗装業者が得意としているわけではありません。特にアルミ製ドアや木製ドアの繊細な塗装は「家具塗装」に近い高度な技術が必要とされます。業者選びの際は以下の3点を確認してください。

◯ 玄関ドア塗装の施工実績があるか
過去の施工事例を確認し、ドアの素材や仕上がりのイメージが合っている業者かどうかを確認します。ホームページや口コミサイトでの評判も参考にしましょう。

◯ 使用する塗料と工法を説明してくれるか
依頼前に「どんな塗料を使うか」「工程はどうなるか」を丁寧に説明してくれる業者は信頼度が高いです。アルミ製ドアの場合は強溶剤塗料を使用するかどうかも確認しましょう。

◯ 複数の業者から見積もりを取っているか
1社だけの見積もりでは相場の判断が難しいです。複数の業者から見積もりを取り、価格・内容・保証の条件を比較検討することをおすすめします。

7. 玄関ドア塗装のよくある質問

玄関ドアの塗装についてよく寄せられる疑問をまとめました。

7-1. マンション・集合住宅の場合の注意点

分譲マンションの玄関ドアは「専用使用部分」に分類されます。居住者が専用で使用できる部分ですが、管理組合の規約によって個人でのリフォームが制限されている場合があります。

玄関ドアのDIY塗装や業者への依頼を検討する前に、まず管理組合や管理会社に確認することを強くおすすめします。

また、集合住宅で使われる玄関ドアの多くは金属製・アルミ製です。木製ドアに比べて塗装の難易度が高いため、室内側の塗装であっても業者への相談を先にしておくと安心です。

7-2. 外壁塗装と同時施工するとお得になる理由

玄関ドアの塗装を単体で依頼する場合、足場の設置が必要なケースでは足場代が別途かかることがあります。一方で外壁塗装と同時に依頼すると、足場を共有できるため作業費全体を抑えやすくなります。

また外壁塗装の際に業者がすでに現場にいるため、玄関ドアの状態を一緒に確認してもらいやすく、追加作業の調整もスムーズです。外壁や屋根の劣化が気になっている場合は、玄関ドアも合わせてまとめて見積もりを取ることで、全体的なコストを最適化できます。

8. まとめ:玄関ドア塗装で後悔しないためのポイント

◯ 玄関ドアの塗り替えサインは「色褪せ・塗装の剥がれ・汚れの定着・腐食・錆」。早めの対応が費用を抑えるポイント
◯ 費用相場は木製で5万円〜20万円、金属製で3万円〜10万円、アルミ製で8万円〜が目安
◯ 塗装か・カバー工法か・交換かは劣化の進行度によって判断する。腐食や変形が激しい場合は交換を検討する
◯ DIYは木製ドアに限り挑戦可能だが、下地処理の丁寧さが仕上がりと耐久性を左右する
◯ アルミ製・金属製ドアは専門業者への依頼が安心。施工実績・使用塗料・見積もり比較の3点を確認する

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