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【結論|外壁材には大きく7種類あり、種類によって費用・耐久性・メンテナンス周期が大きく異なります】

住宅の外壁材には、窯業系サイディングや金属系サイディング、モルタル、タイルなど、さまざまな種類があります。
種類ごとに相場価格・メンテナンス周期・劣化症状が異なるため、特徴を正しく理解したうえで選ぶことが大切です。

この記事では、外壁材の種類ごとの特徴から選び方、補修方法まで、プロの視点でわかりやすく解説します。

この記事でわかること

◯ 住宅外壁材の主な7種類と、それぞれの特徴・相場価格・メンテナンス周期
◯ 自分の家の外壁材の種類の調べ方・見分け方
◯ 外壁材の種類別の劣化症状と補修方法・費用の目安
◯ これから外壁材を選ぶ方向けの、失敗しない選び方のポイント

この記事が役立つ方

◯ 外壁材の種類や特徴を基礎から知りたい方
◯ 新築・リフォームで外壁材選びに迷っている方
◯ 今住んでいる家の外壁材の種類を調べたい方
◯ 外壁材の補修・塗装を検討している方

1. 外壁材の種類一覧と基本知識

1-1. 住宅外壁材の主な種類と特徴まとめ

住宅の外壁材には、主に以下の7種類があります。

外壁材の種類特徴のひとこと
窯業系サイディング国内住宅の約70%で使用されるシェアNo.1素材
金属系サイディング軽量で断熱性が高く、シャープな見た目が人気
木質系サイディング天然木ならではの温かみある風合いが魅力
樹脂系サイディング塩化ビニル樹脂製で軽量・高耐久
モルタル左官仕上げで継ぎ目がなく、デザインの自由度が高い
ALCボード軽量気泡コンクリート製で断熱性・耐火性に優れる
タイル高級感があり、耐久性・耐候性に優れる

家の外壁材は、見た目だけでなく、耐久性・価格・メンテナンスのしやすさが大きく異なります。
それぞれの特徴を正しく把握することが、後悔のない外壁材選びにつながります。

1-2. 外壁材の選び方に影響する3つの要素

外壁材を選ぶ際は、以下の3つの要素を軸に検討するとスムーズです。

◯ 初期費用(相場価格)
・外壁材本体の価格と施工費用の合計で比較しましょう。

◯ メンテナンス周期・コスト
・初期費用が安くても、メンテナンス頻度が高いと長期的なコストが増えることがあります。

◯ デザイン・色柄の豊富さ
・家の外観に占める割合が大きいため、色・柄の選択肢の広さも重要なポイントです。

2. 外壁材の種類別特徴と相場価格・メンテナンス周期

2-1. 窯業系サイディング

窯業系サイディング

窯業系サイディングは、セメントと繊維質を主原料にしたボード状の外壁材です。
国内の住宅外壁材のなかでシェアNo.1を誇り、新築戸建て住宅の約70%で使用されています。

色柄のバリエーションが非常に豊富で、レンガ調・木目調・タイル調など、好みのデザインを選びやすいのが大きな魅力です。

項目内容
材質セメント・繊維質・混和材
相場価格3,000~5,000円/㎡前後
メンテナンス周期7~10年ごとに塗装が必要
主な劣化症状チョーキング・表面のひび割れ・塗膜の膨れ・はがれ・ボードの反り

2-2. 金属系サイディング

金属系サイディング

金属系サイディングは、ガルバリウム鋼板やアルミなどを使用した外壁材です。
窯業系サイディングの次にシェアが高く、軽量で建物への負担が少ない点が特徴です。

断熱材と一体成型された製品が多く、断熱性能にも優れています。
スタイリッシュな外観に仕上がるため、近年人気が高まっています。

項目内容
材質ガルバリウム鋼板・アルミ・スチールなど
相場価格4,000~6,000円/㎡前後
メンテナンス周期10~15年ごとに塗装が必要
主な劣化症状表面のひび割れ・色あせ・塗膜のはがれ

2-3. 木質系サイディング

木質系サイディングは、天然木を素材とした外壁材です。
木本来の温かみある風合いを活かした、ナチュラルテイストの外観に仕上がります。

ただし、天然素材であるため、他の外壁材と比べてメンテナンスの頻度が高くなりやすい点は把握しておきましょう。

項目内容
材質天然木
相場価格6,000~10,000円/㎡前後
メンテナンス周期3~7年ごとに塗装が必要
主な劣化症状色あせ・反り・ひび割れ・腐食

2-4. 樹脂系サイディング

樹脂系サイディングは、塩化ビニル樹脂を主原料とした外壁材です。
北米では普及率が高く、日本国内ではまだシェアは高くありませんが、軽量で耐久性に優れる素材として注目されています。

塗装が不要なため、長期的なメンテナンスコストを抑えやすいのが特徴です。

項目内容
材質塩化ビニル樹脂
相場価格7,000~10,000円/㎡前後
メンテナンス周期塗装不要(接合部のコーキング補修が必要)
主な劣化症状色あせ・変形

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2-5. モルタル(リシン・スタッコ・吹付けタイル)

モルタルは、砂とセメントを混ぜた素材を左官仕上げで施工する外壁材です。
継ぎ目がないため、デザインの自由度が高く、仕上げの種類によって外観の印象が大きく変わります。

代表的な仕上げ種類は以下のとおりです。

◯ リシン:砂や石を混ぜた塗材を吹き付けた、ざらりとした質感の仕上げ
リシン
◯ スタッコ:厚みのある塗材を吹き付けた、重厚感のある仕上げ
スタッコ
◯ 吹付けタイル:タイル状の凹凸模様をつけた仕上げ
吹付けスタッコ

項目内容
材質セメント・砂
相場価格1,500~4,000円/㎡前後
メンテナンス周期7~10年ごとに塗装が必要
主な劣化症状ひび割れ・色あせ・塗膜の膨れ

2-6. ALCボード

ALCボード

ALCボードは、軽量気泡コンクリートを板状に製造した外壁材です。
コンクリート素材でありながら軽量で、断熱性・耐火性・防音性に優れています。

ただし、吸水性が高いため、定期的な塗装によって防水性を維持することが重要です。

項目内容
材質軽量気泡コンクリート
相場価格4,500~6,000円/㎡前後
メンテナンス周期5~10年ごとに塗装が必要
主な劣化症状表面のひび割れ・ひび割れ・塗膜のはがれ

2-7. タイル

外壁タイル

タイルは、粘土や石などを高温で焼き固めた外壁材です。
7種類のなかで最も耐久性・耐候性に優れており、高級感のある外観に仕上がります。

初期費用は他の外壁材と比べて高額になりやすい一方、メンテナンスの手間が比較的少ないため、長期的なコストパフォーマンスに優れているといえます。

項目内容
材質粘土・石・セメントなど
相場価格10,000~25,000円/㎡前後
メンテナンス周期10~20年(接合部の補修が必要)
主な劣化症状タイルの浮き・タイルの剥落・白く汚れる(白華現象)

画像出典:プロタイムズ八幡西店

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3. 種類別の主な劣化症状と見分け方

3-1. 外壁材の劣化症状チェックリスト

外壁材は種類によって劣化症状の傾向が異なりますが、以下のような症状が出てきたらメンテナンスのサインです。

劣化症状該当しやすい外壁材の種類
チョーキング(手で触ると粉状のものが付着する)窯業系サイディング・モルタル
表面のひび割れ窯業系サイディング・モルタル・ALCボード
塗膜の膨れ・はがれ窯業系サイディング・金属系サイディング・モルタル
ボードの反り窯業系サイディング・木質系サイディング
色あせ全種類共通
タイルの浮き・剥落タイル

劣化症状を放置してしまうと、雨漏りや建物内部への影響につながる可能性があります。
気になる症状が出てきたら、早めに専門業者へ相談することをおすすめします。

3-2. 外壁材の種類の見分け方

自分の家の外壁材の種類を見分けるポイントは以下のとおりです。

◯ 継ぎ目(目地)の有無を確認する
・縦・横に規則的な継ぎ目がある → サイディング系(窯業・金属・木質・樹脂)の可能性が高い
・継ぎ目がなく、ざらざら・ごつごつした質感 → モルタルの可能性が高い

◯ 外壁を軽くたたいて音を確認する
・コンコンと硬い音 → 窯業系サイディング・ALCボードなど
・金属的な音 → 金属系サイディングの可能性が高い

◯ ボードの厚みや素材感を確認する
・タイル状の凹凸が規則的に並んでいる → タイルまたは窯業系サイディング(タイル調)

ただし、見た目が似ている外壁材も多く、自己判断では見誤ることがあります。
補修を検討している場合は、プロの業者に外壁材の種類を確認してもらうことをおすすめします。

4. これから外壁材を選ぶ方へ|選び方のポイント

4-1. イメージする色・柄で選ぶ

「こんな色・柄の外壁にしたい」というイメージが明確にある方は、デザインのバリエーションが豊富な外壁材を選ぶのが近道です。

◯ 色柄の選択肢が豊富な外壁材
・窯業系サイディング(レンガ調・タイル調・木目調など多種多様)
・モルタル(仕上げ方法によりデザインを自由にアレンジ可能)

外壁の色は、家全体の印象を大きく左右します。
外壁塗装ジャーナルでは、外壁の人気色や色選びのポイントについても詳しく解説しています。ぜひあわせてご参照ください。
※内部リンク挿入箇所(外壁塗装の色選び記事)

4-2. 費用をおさえたい方向けの選び方

初期費用をできるだけ抑えたい方は、相場価格が比較的リーズナブルな外壁材を検討しましょう。

◯ 初期費用が比較的抑えやすい外壁材
・窯業系サイディング(3,000~5,000円/㎡前後)
・モルタル(1,500~4,000円/㎡前後)

ただし、初期費用だけでなく、メンテナンス周期とコストも含めたトータルコストで比較することが大切です。
初期費用が安くても、塗装の頻度が高ければ長期的な費用は割高になることもあります。

4-3. メンテナンスに手間をかけたくない方向けの選び方

メンテナンスに手間をかけたくない方は、耐久性が高く塗装頻度の少ない外壁材を選ぶと安心です。

◯ メンテナンスの手間が比較的少ない外壁材
・タイル(耐久性が高く、塗装不要)
・樹脂系サイディング(塗装不要で長期間使用可能)
・金属系サイディング(メンテナンス周期が10~15年と比較的長い)

外壁材ごとのメンテナンス周期は「2章」の表をご参照ください。

5. 今住んでいる家の外壁材の種類を調べる方法

外壁塗装

5-1. 設計図面や外壁材パンフレットを確認する

自分の家の外壁材の種類を調べるもっとも確実な方法は、建築時の設計図面や外壁材のパンフレットを確認することです。

◯ 確認すべき書類
・設計図面(仕様書)
・外壁材のカタログ・パンフレット
・住宅メーカーの仕上げ表

これらの書類が手元にある場合は、まず書類で確認しましょう。

5-2. 自分で見分けるポイント

書類が見当たらない場合は、「3-2章」で紹介したポイントを参考に、自分で見分けてみましょう。
外壁の継ぎ目・質感・音などをチェックすることで、ある程度の見当をつけることができます。

ただし、似た見た目の外壁材も多く、自身の見立ては間違っている可能性もあるという点は頭に入れておきましょう。
サイディングだと思っていたら、実はALCボードだった、というケースも十分考えられます。

5-3. プロに見極めてもらうのが確実

診断

外壁材の補修を検討している場合は、自身での見立てはあてにせず、プロの業者に外壁材の種類を見極めてもらうのが賢明です。

なぜなら、外壁材の種類を誤って判断してしまうと、補修方法や使用する塗料の選択が適切でなくなる可能性があるからです。
補修後に想定外のトラブルが発生するリスクを避けるためにも、専門家に依頼することをおすすめします。

6. 外壁材の補修方法と費用の目安

6-1. 部分補修の方法と費用相場

ひび割れや一部の破損など、局所的な劣化症状がある場合は、部分補修で対応できることがあります。

補修内容費用相場の目安
ひび割れ補修(シーリング充填)1,000~3,000円/m前後
欠損部分の補修5,000~15,000円/箇所前後

部分補修の費用は劣化の範囲・状態によって異なります。
まずは専門業者に現地確認・見積りを依頼することをおすすめします。

6-2. 外壁塗装(全面補修)の費用相場

外壁全体の塗膜劣化が進んでいる場合は、外壁塗装(全面塗り替え)が必要になります。
メンテナンス方法のなかで、もっともスタンダードな補修方法です。

住宅の規模費用相場の目安
30坪前後の一般的な戸建て60万~100万円前後

外壁塗装の費用は、使用する塗料の種類・施工面積・業者によって異なります。
複数社から見積りをとって比較検討することが大切です。

※内部リンク挿入箇所(外壁塗装の費用相場記事)

6-3. 重ね張り・張り替えの費用相場

外壁に欠損や反りがある場合など、塗装では対応できない劣化が進んでいる場合は、重ね張りまたは張り替えを検討します。

◯ 重ね張り(カバー工法)
重ね張り

・既存の外壁材の上に新しい外壁材を張り重ねる工法
・既存外壁材の撤去費用がかからないため、張り替えよりコストを抑えやすい

◯ 張り替え
貼り替え

・既存の外壁材をすべて撤去して、新しい外壁材を張り直す工法
・外壁内部の状態も確認・補修できるため、劣化が進んでいる場合に適している

工法費用相場の目安
重ね張り(カバー工法)100万~200万円前後
張り替え150万~300万円前後

※費用は住宅の規模・使用素材・業者によって異なります。

7. 外壁材の種類選びで迷ったらプロに相談を

外壁材の種類は大きく7種類あり、それぞれに特徴・相場価格・メンテナンス周期が異なります。

◯ 色柄の選択肢が豊富で費用を抑えやすいのは 窯業系サイディング
◯ 耐久性・高級感を重視するなら タイル
◯ メンテナンスの手間を減らしたいなら 樹脂系サイディング・金属系サイディング

「どの外壁材が自分の家に合っているかわからない」「補修の方法や費用が気になる」という方は、ぜひお気軽にプロへご相談ください。

外壁塗装のゼンブでは、あなたの住まいに合った外壁材選びや塗装業者のご紹介を無料でお手伝いしています。
複数社への見積りをまとめて依頼できるため、費用の比較検討もスムーズです。