
外壁塗装の費用相場は、一般的な戸建て住宅(30坪前後)で60万〜120万円が目安です。ただし、使用する塗料のグレードや建物の大きさ、劣化状況によって費用は大きく変動します。「見積もりが適正価格なのか分からない」「どの塗料を選べば良いのか迷っている」という方も多いのではないでしょうか。
【結論|外壁塗装の適正価格を見極めるには、平米単価と工事内訳の確認が必須】
この記事では、2025年最新の外壁塗装の費用相場を、坪数別・塗料別に詳しく解説します。見積もり書の正しい見方や、費用を抑えるポイントも合わせてご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
この記事で分かること
◯一般的な戸建て住宅の外壁塗装費用相場(坪数別・塗料別)
◯見積もり書で確認すべき工事項目と平米単価の適正範囲
◯外壁塗装の費用を抑えるための具体的な方法
◯築年数や外壁材の種類による費用の違い
この記事が役立つ方
◯初めて外壁塗装を検討している方
◯複数の見積もりを取ったが、どれが適正価格か分からない方
◯塗料の種類による費用の違いを知りたい方
◯助成金や補助金を活用して費用を抑えたい方
目次
1. 外壁塗装の費用相場はいくら?全体の目安と内訳
外壁塗装の費用は、建物の大きさや使用する塗料、劣化の進行具合によって大きく異なります。まずは一般的な戸建て住宅の費用相場と、費用の内訳を確認しましょう。
1-1. 一般的な戸建て住宅の外壁塗装費用の相場
一般的な戸建て住宅(延床面積30坪前後、外壁面積120〜150㎡)の外壁塗装費用は、60万〜120万円が相場です。この金額には、足場設置費用、高圧洗浄、下地処理、塗装作業(下塗り・中塗り・上塗り)、養生、清掃などの費用が含まれます。
ただし、以下の条件によって費用は変動します。
◯建物の大きさ(塗装面積)
◯使用する塗料の種類(シリコン塗料、フッ素塗料など)
◯外壁材の種類(窯業系サイディング、モルタル、ALCなど)
◯劣化の進行度(補修が必要な箇所の多さ)
◯地域による人件費や物価の違い
例えば、築10年〜15年でシリコン塗料を使用する場合と、築30年でフッ素塗料を使用し大規模な補修が必要な場合では、費用が倍以上になることもあります。
1-2. 外壁塗装の費用内訳と平米単価の基準
外壁塗装の費用は、主に以下の項目で構成されています。
| 工事項目 | 費用の目安 | 備考 |
|---|---|---|
| 足場設置・解体費用 | 15万〜25万円 | 建物の大きさによる |
| 高圧洗浄 | 200円〜300円/㎡ | 汚れの度合いで変動 |
| 下地処理(養生、補修) | 10万〜30万円 | 劣化状況による |
| 下塗り | 600円〜1,000円/㎡ | 塗料の種類による |
| 中塗り・上塗り | 1,500円〜4,500円/㎡ | 塗料のグレードで大きく変動 |
| 付帯部塗装(軒天、雨樋など) | 5万〜15万円 | 塗装箇所の数による |
| 諸経費(現場管理費など) | 総額の5〜10% | 業者による |
外壁塗装の費用を正しく判断するには、平米単価(1㎡あたりの塗装費用)を確認することが重要です。平米単価は、使用する塗料の種類や工事の内容によって異なりますが、一般的なシリコン塗料の場合、2,300円〜3,500円/㎡が目安です。
見積もり書に記載された平米単価が、この範囲内に収まっているかを確認しましょう。
1-3. 費用が変動する主な要因
外壁塗装の費用は、以下の要因によって大きく変動します。
◯塗装面積(建物の大きさ)
建物が大きいほど、塗装面積が広くなり、費用も高くなります。30坪の戸建てと45坪の戸建てでは、費用が30万〜50万円程度変わることもあります。
◯使用する塗料の種類
塗料のグレードによって、平米単価が大きく異なります。耐久性の高いフッ素塗料や遮熱塗料は、シリコン塗料に比べて1.5倍〜2倍の費用がかかります。
◯劣化の進行度
外壁のひび割れやシーリングの劣化が進んでいる場合、補修費用が別途必要になります。築20年以上の建物では、補修費用だけで30万〜50万円かかることもあります。
◯外壁材の種類
窯業系サイディング、モルタル、ALC、金属サイディングなど、外壁材の種類によって、適した塗料や工法が異なり、費用も変わります。
◯地域による人件費の違い
都市部では人件費が高い傾向にあり、地方に比べて費用が10〜20%程度高くなることがあります。
これらの要因を踏まえて、複数の業者から相見積もりを取り、適正価格を見極めることが大切です。
2. 坪数別・塗料別の外壁塗装費用相場一覧
外壁塗装の費用は、建物の大きさ(坪数)と使用する塗料の種類によって大きく変わります。ここでは、坪数別・塗料別の費用相場を一覧で紹介します。
2-1. 坪数別の外壁塗装費用相場(20坪〜45坪)
建物の坪数別に、一般的な外壁塗装費用の相場をまとめました。以下の金額は、シリコン塗料を使用した場合の目安です。
| 建物の坪数 | 外壁面積(目安) | 費用相場 |
|---|---|---|
| 20坪 | 80〜100㎡ | 40〜80万円 |
| 25坪 | 100〜120㎡ | 50万〜100万円 |
| 30坪 | 120〜150㎡ | 60万〜120万円 |
| 35坪 | 140〜170㎡ | 70万〜140万円 |
| 40坪 | 160〜190㎡ | 80万〜150万円 |
| 45坪 | 180〜210㎡ | 90万〜160万円 |
建物の形状や階数、窓の数によって塗装面積は変わるため、正確な費用を知るには、業者に現地調査を依頼することが必要です。
2-2. 塗料の種類別の費用相場と耐用年数
外壁塗装に使用する塗料の種類によって、費用と耐用年数は大きく異なります。以下の表で、主な塗料の特徴を比較しましょう。
| 塗料の種類 | 平米単価(目安) | 耐久年数 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| アクリル塗料 | 1,000円〜1,500円/㎡ | 5~7年 | 低価格だが耐久性が低い |
| ウレタン塗料 | 1,500円〜2,000円/㎡ | 8~10年 | バランスが良いが現在はあまり使用されない |
| シリコン塗料 | 2,300円〜3,500円/㎡ | 10~15年 | 最も一般的でコストパフォーマンスが高い |
| フッ素塗料 | 3,500円〜5,000円/㎡ | 15~20年 | 耐久性が高いが初期費用も高い |
| 遮熱塗料 | 2,500円〜4,500円/㎡ | 10~15年 | 夏の室温上昇を抑える効果がある |
| 無機コーティング | 4,000円〜5,500円/㎡ | 20~25歳 | 最も耐久性が高く、長期的にはコスト削減になる |
塗料選びのポイント
◯初期費用を抑えたい場合:シリコン塗料がおすすめ
◯長期的にメンテナンス費用を抑えたい場合:フッ素塗料や無機塗料がおすすめ
◯遮熱効果で光熱費を削減したい場合:遮熱塗料がおすすめ
耐用年数が長い塗料ほど、1年あたりのコストは安くなります。今後も長く住む予定の家であれば、初期費用は高くても、耐久性の高い塗料を選ぶ方が経済的です。
2-3. 外壁材の種類による費用の違い
外壁材の種類によって、適した塗料や工法が異なり、費用も変わります。主な外壁材の特徴と費用相場をご紹介します。

◯窯業系サイディング
・相場:70万〜120万円(30坪の場合)
・特徴:最も一般的な外壁材。シーリング(目地)の補修が必要になることが多い。
◯モルタル外壁
・相場:80万〜130万円(30坪の場合)
・特徴:ひび割れが発生しやすく、下地処理に時間がかかるため費用が高くなる傾向。
◯ALC外壁
・相場:90万〜140万円(30坪の場合)
・特徴:軽量で断熱性が高いが、吸水性があるため下塗り塗料の選定が重要。
◯金属サイディング
・相場:60万〜100万円(30坪の場合)
・特徴:サビ止め処理が必要。塗装不要のケースもあるため、事前に確認が必要。
外壁材に合った塗料と工法を選ぶことで、塗装の仕上がりと耐久性が大きく変わります。見積もりを依頼する際は、外壁材の種類を業者に正しく伝えましょう。
3. 見積もり書で確認すべきポイントと平米単価の適正判断
外壁塗装の見積もり書には、さまざまな項目が記載されています。適正価格かどうかを判断するには、工事内容と平米単価を正しく確認することが大切です。

3-1. 見積もり書に記載されるべき工事項目
適正な見積もり書には、以下の項目が明記されているべきです。
◯足場設置・解体費用
◯高圧洗浄費用
◯下地処理費用(補修、養生など)
◯下塗り・中塗り・上塗りの費用(塗料名と平米単価を明記)
◯付帯部塗装費用(軒天、雨樋、破風板など)
◯シーリング(コーキング)の打ち替え・増し打ち費用
◯廃材処理費用
◯諸経費(現場管理費など)
これらの項目が「一式」とまとめられている見積もり書は、内訳が不明瞭で、後から追加費用を請求されるリスクがあります。各項目の面積(㎡)や数量(m)、単価が明記された見積もり書を提出する業者を選びましょう。
3-2. 平米単価の適正範囲と注意すべき項目
平米単価は、塗料の種類や工事内容によって異なります。以下の表で、各工程の平米単価の適正範囲を確認しましょう。
| プロジェクト | 適正な平米単価 | 注意すべき点 |
|---|---|---|
| 高圧洗浄 | 200円〜300円/㎡ | 極端に安い場合、洗浄不足のリスクあり |
| 健康維持 | 300円〜500円/㎡ | 養生が不十分だと、塗料の飛散や汚れの原因に |
| 下塗り | 600円〜1,000円/㎡ | 下塗りの回数が省略されると耐久性が低下 |
| 中塗り・上塗り(シリコン) | 2,300円〜3,500円/㎡ | 塗料メーカーと商品名が明記されているか確認 |
| 中塗り・上塗り(フッ素) | 3,500円〜5,000円/㎡ | 高品質塗料の場合、平米単価が高くなる |
| シーリング打ち替え | 900円〜1,200円/m | 打ち増しではなく打ち替えが推奨される |
平米単価が極端に安い見積もり書は、手抜き工事のリスクがあります。また、平米単価が高すぎる場合は、中間マージンが上乗せされている可能性があります。複数の業者から相見積もりを取り、平米単価を比較することが大切です。
3-3. 建物の塗装面積(㎡)が正しいか確認する方法
見積もり書に記載された塗装面積が正しいかどうかを確認することも重要です。塗装面積が多く計算されていると、不要な費用を支払うことになります。
建物の塗装面積の目安
外壁の塗装面積は、以下の計算式で大まかに算出できます。
塗装面積(㎡) = 延床面積(坪) × 3.3 × 1.2
例えば、30坪の戸建ての場合、
30坪 × 3.3 × 1.2 = 約120㎡
この計算式はあくまで目安ですが、見積もり書の面積がこの数値から大きく外れている場合は、業者に根拠を確認しましょう。
また、窓や玄関ドアなどの開口部は塗装しないため、塗装面積から差し引く必要があります。面積の計算方法が不明瞭な業者には、詳細な図面や計算根拠の提示を依頼することをおすすめします。
4. 外壁塗装の費用を抑えるポイントと注意点
外壁塗装は高額な工事ですが、工夫次第で費用を抑えることができます。ここでは、コストを削減しながらも品質を保つためのポイントを紹介します。
4-1. 初期費用とコストパフォーマンスを比較する
外壁塗装を検討する際、初期費用だけではなく、コストパフォーマンス(1年あたりの費用)を比較することが重要です。
例えば、以下の2つの見積もりを比較してみましょう。
| プロジェクト | A社(シリコン塗料) | B社(フッ素塗料) |
|---|---|---|
| 初期費用 | 80万円 | 110万円 |
| 耐久年数 | 10年 | 15年 |
| 1年あたりの費用 | 8万円/年 | 約7.3万円/年 |
A社の方が初期費用は30万円安いですが、1年あたりの費用で見ると、B社の方が年間7,000円安くなります。15年後に再度塗装する場合、B社の方がトータルコストを抑えられる計算です。
今後も長く住む予定の家であれば、初期費用が高くても、耐久性の高い塗料を選ぶ方が経済的です。
4-2. 塗装のタイミングを見極めてメンテナンス費用を削減
外壁塗装のタイミングを適切に見極めることで、余計な補修費用を削減できます。以下のサインが見られたら、塗装を検討しましょう。

◯外壁を触ると白い粉がつく(チョーキング現象)
◯外壁にひび割れ(クラック)が発生している
◯シーリング(目地)が劣化してひび割れている
◯塗膜が剥がれている箇所がある
◯外壁にカビやコケが発生している
これらの症状を放置すると、雨水が建物内部に浸入し、構造部分の腐食やシロアリ被害につながる恐れがあります。大規模な補修が必要になる前に、定期的にメンテナンスを行うことが、長期的なコスト削減につながります。
5. 外壁塗装の相場に関するよくある質問(FAQ)
外壁塗装の相場に関して、よくある質問をまとめました。
5-1. 築10年〜15年の戸建ての外壁塗装費用は?
築10年〜15年の戸建て住宅の外壁塗装費用は、60万〜100万円が目安です。この時期は、外壁のチョーキング現象やシーリングの劣化が見られる時期であり、塗装のタイミングとして適しています。
ただし、使用する塗料や建物の大きさによって費用は変動します。シリコン塗料を使用する場合は70万〜90万円程度、フッ素塗料を使用する場合は90万〜120万円程度が相場です。
5-2. 屋根塗装も一緒にやるべき?費用相場は?
外壁塗装と屋根塗装を同時に行うことで、足場費用を節約できるため、別々に行うよりもお得です。足場の設置・解体費用は15万〜25万円かかるため、同時施工することで、この費用を1回分に抑えられます。
屋根塗装の費用相場は、40万〜80万円(30坪の戸建ての場合)です。外壁塗装と合わせると、総額で100万〜180万円程度になります。
屋根の劣化も外壁と同じタイミングで進行するため、築10年〜15年を目安に、外壁と屋根を一緒に塗装することをおすすめします。
5-3. 相見積もりは何社取るのが適切?
外壁塗装の相見積もりは、3社程度取ることをおすすめします。3社の見積もりを比較することで、費用の相場感や工事内容の違いが分かりやすくなります。
ただし、5社以上から見積もりを取ると、比較に時間がかかりすぎてしまい、判断が難しくなることがあります。また、極端に安い見積もりを提示する業者は、手抜き工事のリスクがあるため注意が必要です。
見積もりを比較する際は、平米単価や工事内容、使用する塗料のメーカー名を確認し、総合的に判断しましょう。
6. まとめ:適正価格で外壁塗装を依頼するために
外壁塗装の費用相場は、建物の大きさや使用する塗料、劣化状況によって大きく変動します。適正価格で塗装を依頼するためには、以下のポイントを押さえておきましょう。
◯一般的な戸建て住宅(30坪前後)の外壁塗装費用は60万〜120万円が目安
◯見積もり書では、平米単価と工事内訳を必ず確認する
◯シリコン塗料の平米単価は2,300円〜3,500円/㎡が適正範囲
◯初期費用だけでなく、1年あたりのコストパフォーマンスを比較する
◯助成金や補助金を活用して費用を抑える
◯相見積もりは3社程度取り、内容を比較する
外壁塗装は、家の美観を保つだけでなく、建物を長持ちさせるための重要なメンテナンスです。適正価格で信頼できる業者に依頼し、満足のいく塗装工事を実現しましょう。
「どの業者に依頼すれば良いか分からない」「自分で業者を探すのが不安」という方は、優良業者を紹介するサービスの利用もご検討ください。専門家が、あなたの条件に合った信頼できる業者をご提案いたします。