基礎のひび割れ補修

【結論|基礎のひび割れは、幅0.3mm未満の軽微なものであればDIYでの補修が可能です。】

「家の基礎にひび割れを見つけたけれど、業者に頼む前に自分で補修できないか?」そんな疑問をお持ちの方に向けて、この記事ではDIYで行う基礎のひび割れ補修の手順・材料・費用の目安を分かりやすく解説します。

この記事で分かること
◯ DIYで補修できるひび割れとできないひび割れの見分け方
◯ 補修に必要な道具・材料の選び方と実際の補修手順
◯ DIY補修の費用目安と業者依頼が必要なケースの判断基準

この記事が役立つ方
◯ 自宅の基礎にひび割れを発見し、自分で補修を検討している方
◯ 補修材や工具の選び方を知りたい方
◯ DIYの限界と業者依頼の判断基準を知りたい方

もう外壁塗装の業者選びで迷わない…!厳選3社の優良施工店だけをご紹介

1. 基礎のひび割れはDIYで補修できる?まず確認すべきこと

家の基礎にひび割れを見つけたとき、まず気になるのは「自分で直せるのか」という点ではないでしょうか。
結論から言えば、ひび割れの状態によってDIYで対応できるケースとできないケースがあります。
補修作業を始める前に、ひび割れの状態をしっかり確認することが大切です。

ひび割れ

1-1. DIYで補修できるひび割れと、できないひび割れの違い

基礎のひび割れは、大きく「軽微なもの」と「構造に関わるもの」に分けられます。

種類幅の目安DIY対応
ヘアクラック(表面の細いひび)0.3mm未満◯ 可能
軽度のクラック0.3mm~1mm程度△ 要確認
構造クラック1mm以上・貫通× 業者に依頼

幅0.3mm未満のヘアクラックであれば、市販の補修材を使ったDIY補修が可能です。
一方、幅が広い・深い・貫通しているひび割れは、建物の構造に影響している可能性があります。
このようなケースは、専門家による診断と補修が必要です。

1-2. ひび割れの幅・深さを自分で確認する方法

ひび割れの幅は、100円ショップでも入手できるクラックスケール(ひび割れ計測カード)を使うと簡単に確認できます。
クラックスケールがない場合は、名刺の厚さ(約0.3mm)を目安にするとよいでしょう。

確認時のポイントは以下の通りです。

◯ ひび割れの幅(0.3mm以上かどうか)
◯ ひび割れの深さ(表面だけか、内部まで達しているか)
◯ ひび割れの方向(水平・垂直・斜め)
◯ 複数箇所に集中していないか

深さの確認には、細いピンや針金を使ってひび割れの奥行きを確かめる方法があります。
ただし、無理に差し込んでひび割れを広げないよう注意してください。

1-3. 放置するとどうなる?ひび割れが建物に与えるリスク

基礎のひび割れを放置すると、雨水や水分がコンクリート内部に浸入します。
内部に入った水分は、コンクリートの鉄筋を錆びさせ、耐久性の低下につながります。
また、水分の浸入はカビの発生や床下環境の悪化を招くこともあります。

さらに、地震や気温変化による収縮・膨張が繰り返されると、小さなひび割れが徐々に拡大する恐れがあります。
早めに対処することが、建物の寿命を守るうえで重要です。

【基礎のひび割れ】注意すべき6つの劣化症状や補修方法、業者の選び方まとめ

2. DIY補修に必要な道具と材料の選び方

補修作業をスムーズに進めるために、事前に必要な工具と材料を揃えておきましょう。
適切な道具と補修材を選ぶことが、仕上がりの品質を左右します。

2-1. 補修に使う工具一覧と用途

DIYで基礎のひび割れを補修する際に必要な道具は以下の通りです。

◯ クラックスケール(ひび割れ幅の計測)
◯ ワイヤーブラシ・ブラシ(下地の清掃)
◯ ディスクグラインダーまたはカッター(Uカット工法の場合)
◯ コーキングガン(シーリング材の充填)
◯ ヘラ・パテベラ(補修材の均し)
◯ 防塵マスク・保護メガネ・手袋(安全対策)
◯ 養生テープ・ビニールシート(周囲の保護)

特殊な工具が不要なケースも多く、ホームセンターで必要な道具を揃えることができます。

2-2. 補修材の種類と選び方

基礎のひび割れ補修に使用する主な材料は以下の3種類です。

エポキシ樹脂系補修材

◯ コンクリートとの密着性が高く、耐久性に優れています。
◯ 幅0.3mm未満の細かいひび割れへの注入に適しています。
◯ 硬化に時間がかかるため、気温が低い日は施工に注意が必要です。

シーリング材(コーキング)

シーリングの増し打ち
◯ ゴム状に硬化するため、動きのあるひび割れに対応できます。
◯ Uカット工法と組み合わせて使用するケースが多いです。
◯ 施工が比較的簡単で、初めての方にも扱いやすい材料です。

ポリマーセメント系補修材(パテ)


◯ セメントに樹脂を配合した補修材で、表面仕上げに適しています。
◯ 幅広いひび割れの充填に使用します。
◯ 乾燥後に収縮しにくい製品を選ぶと、仕上がりが安定します。

2-3. 市販されている主な補修材の比較

製品名種類特徴適したひび割れ
アサヒペン コンクリート クラック・止水補修材セメント系止水性に優れる幅0.5mm以上
アサヒペン ワンタッチ カベ用コンクリートひび割れ補修材ポリマーセメント系初心者向け・扱いやすい表面の細かいひび割れ
インサル クラックシャットセメントスプレー系高強度・耐久性に優れる幅1mm以下の細かいひび割れ

製品によって適したひび割れの幅や深さが異なります。
購入前にひび割れの状態を確認し、製品の用途に合ったものを選んでください。

3. 基礎のひび割れをDIYで補修する手順

ここでは、代表的な2つの補修工法の手順を解説します。
ひび割れの状態に応じて適切な工法を選んでください。

3-1. 補修前の下地処理と清掃方法

どの工法でも、下地処理は補修の仕上がりを左右する重要な作業です。
補修材がしっかり密着するよう、以下の手順で下地を整えてください。

  1. ワイヤーブラシでひび割れ周囲の汚れ・ほこり・浮いたコンクリートを除去する
  2. エアーブロワーまたはブラシで粉じんを払い除く
  3. ひび割れ内部に水分が残っている場合は、十分に乾燥させる
  4. 必要に応じてプライマーを塗布し、補修材の密着性を高める

下地処理を省略すると、補修材が剥がれやすくなります。
丁寧な下地処理が、補修の耐久性を高める大切なポイントです。

3-2. Uカットシール工法の手順

Uカットシール工法(Vカットシール工法)は、ひび割れをU字型またはV字型に溝を切り、シーリング材を充填する工法です。
幅0.2mm以上のひび割れに適しており、動きのあるひび割れにも対応できます。

  1. ディスクグラインダーでひび割れに沿ってU字型(幅10mm・深さ10〜15mm程度)に溝を切る
  2. 溝の中の粉じんをブラシで除去する
  3. プライマーを塗布し、乾燥させる
  4. コーキングガンでシーリング材を溝の8割程度まで充填する
  5. ヘラで表面を平滑に均す
  6. 硬化・養生後、仕上げ材(ポリマーセメント系パテなど)で表面を整える

グラインダーの使用には粉じんが発生するため、防塵マスクと保護メガネを必ず着用してください。

3-3. 注入工法(ビックス工法)の手順

注入工法は、ひび割れ内部にエポキシ樹脂などの補修材を注入する工法です。
幅0.3mm未満の細かいひび割れや、内部まで達しているひび割れに適しています。


画像出典:http://www.netis.mlit.go.jp

  1. ひび割れに沿って150~330mm間隔で注入口(座金)を設置する(ひび割れ幅により変動)
  2. ひび割れの表面をエポキシパテでシールする
  3. 注入器(シリンジ)に補修材をセットし、注入口から低圧でゆっくり注入する
  4. 補修材が硬化するまで養生する(気温によって異なるが、目安は24時間程度)
  5. 硬化後、注入口を除去し表面を仕上げる

注入工法は道具の準備や作業手順がやや複雑です。
初めての方は、まずUカットシール工法から試すことをおすすめします。

3-4. 硬化・養生時間の目安と確認ポイント

補修材の硬化時間は、製品の種類や気温によって異なります。

補修材の種類硬化時間の目安注意事項
エポキシ樹脂系24時間程度低温時は硬化が遅くなる
シーリング材12~24時間程度施工後すぐの雨は避ける
ポリマーセメント系6~12時間程度乾燥前に水に濡らさない

硬化中は補修箇所に触れたり、水をかけたりしないよう注意してください。
また、施工時の気温は5℃以上を目安とし、気温が低い日は硬化不良が起きやすいため施工を避けることをおすすめします。

4. DIYでの補修費用の目安

4-1. 材料費・道具費の相場

DIYで補修する場合の費用は、ひび割れの数や状態によって異なります。
一般的な費用の目安は以下の通りです。

ワンタッチ カベ用コンクリートひび割れ補修材

◯ 補修材(シーリング材・エポキシ系):1,000円~3,000円程度
◯ プライマー:500円~1,500円程度
◯ ワイヤーブラシ・ヘラ:500円~1,000円程度
◯ 養生テープ・ビニールシート:300円~500円程度
◯ 防塵マスク・保護メガネ:500円~1,000円程度

材料費・道具費の合計は、3,000円~7,000円程度が目安です。
すでに道具を持っている場合は、材料費のみで対応できます。

4-2. 業者に依頼した場合との費用比較

項目DIY業者依頼
費用目安3,000円~7,000円程度1万~2万円/1箇所程度
仕上がりの品質技術によって差がある専門技術による安定した品質
対応できるひび割れ軽微なもののみ幅広いひび割れに対応
作業時間半日~1日程度数時間程度(範囲による)

費用面ではDIYが有利ですが、技術や道具が不十分な場合は仕上がりが不安定になることがあります。
作業に自信がない場合や、ひび割れが複数箇所にある場合は業者への依頼も検討してください。

5. DIY補修の限界|業者に依頼すべきひび割れの判断基準

DIYでの補修には限界があります。
以下に該当するひび割れは、専門家への相談をおすすめします。

住宅 メンテナンス

5-1. 構造に関わるひび割れの特徴

以下のようなひび割れは、建物の構造に関わる危険性があります。

◯ 幅0.5mm以上のひび割れ
◯ 基礎を貫通しているひび割れ
◯ 斜め45度方向に走るひび割れ
◯ 複数箇所に集中しているひび割れ
◯ ひび割れが短期間で拡大しているケース
◯ ひび割れ周辺にふくらみや段差がある場合

このようなひび割れは、地震や地盤の沈下、コンクリートの経年劣化による構造上の問題が原因の可能性があります。
表面を補修するだけでは根本的な解決にならないため、専門家による診断が必要です。

5-2. 複数業者への診断依頼をおすすめするケース

以下のような状況では、複数の業者に診断を依頼することをおすすめします。

◯ ひび割れの原因が特定できない場合
◯ 補修工法について業者ごとに見解が異なる場合
◯ 補修費用が高額になる場合

複数の業者に診断を依頼することで、適切な補修工法と費用の相場を把握できます。
一社のみの意見で判断せず、複数の専門家の意見を比較したうえで検討することが大切です。

【基礎のひび割れ】注意すべき6つの劣化症状や補修方法、業者の選び方まとめ

6. 業者に補修を依頼する場合の流れと注意点

6-1. リフォーム会社・塗装会社への依頼の流れ

業者 信頼

基礎のひび割れ補修は、リフォーム会社または塗装会社に依頼するのが一般的です。
依頼から補修完了までの流れは以下の通りです。

  1. 現地調査・診断の依頼(無料が多い)
  2. 補修工法と費用の見積もり取得
  3. 複数社の見積もりを比較・検討
  4. 施工業者の決定・契約
  5. 補修作業の実施
  6. 仕上がりの確認・引き渡し

現地調査は多くの業者が無料で対応しています。
まずは気軽に相談してみることをおすすめします。

6-2. 見積もり・診断依頼のポイント

業者に依頼する際は、以下のポイントを確認しておくと安心です。

◯ 補修工法の内容と理由を説明してもらえるか
◯ 使用する補修材の種類と品質
◯ 保証期間の有無と内容
◯ 追加費用が発生する条件
◯ 施工実績の確認(写真・口コミなど)

見積書には工法・材料・費用の内訳が明記されているものを選びましょう。
内訳が不明瞭な見積もりは、後から追加費用が発生するリスクがあります。

「基礎のひび割れ補修をDIYで対応するか、業者に依頼するか迷っている」という方は、まずは当サービスの優良業者紹介依頼をご利用下さい。
専門のスタッフが現地でひび割れの状態を確認し、最適な補修方法をご提案します。

ぴったりの業者を探す|優良業者紹介依頼 >