【結論|屋根塗装の工程は全10ステップ。流れを知れば工事への不安がなくなります】

屋根塗装工事は、近隣挨拶からはじまり、足場設置・高圧洗浄・下塗り・中塗り・上塗り・完了検査・足場解体まで、全10工程で構成されています。
工期の目安は10~14日前後です。

この記事では、屋根塗装の工程を一つひとつ丁寧に解説します。
あわせて費用相場・塗料の選び方・塗り替えのタイミングまで、屋根塗装に関する情報をまとめてご紹介します。

この記事で分かること

◯ 屋根塗装の全工程と各工事の内容
◯ 工事にかかる費用・単価の目安
◯ 屋根材別の塗料の種類と耐用年数
◯ 塗り替えのサインと最適な時期
◯ 信頼できる業者の選び方

この記事が役立つ方

◯ 屋根塗装を初めて検討している方
◯ 工事の流れや工程を事前に確認したい方
◯ 費用や塗料選びで迷っている方
◯ 築10~15年前後でメンテナンスを考え始めた方

1. 屋根塗装工事の基本的な流れと全工程一覧

1-1. 屋根塗装の工程一覧(工期の目安つき)

屋根塗装工事は、多くの場合、以下の10工程で進みます。

工程内容日数の目安
①近隣挨拶近隣へ工事内容・日程を説明1日(1~2時間程度)
②現場確認劣化箇所・作業環境の確認1日(1時間程度)
③足場の設置外壁まわりへ足場を組む1日
④高圧洗浄屋根表面の汚れを除去1日
⑤下地調整ひび割れ・錆などの補修1~2日
⑥養生塗料が不要な箇所に付かないよう保護1日
⑦下塗り塗料の密着性を高める下地塗装2~3日(中塗り・上塗りと合計)
⑧中塗り・上塗り仕上げの塗装(2回塗り)⑦と同じ期間内
⑨完了検査仕上がりの最終確認1日(1時間程度)
⑩足場の解体足場を撤去して工事完了1日

※天候・屋根の面積・劣化状況によって日数は前後します。
※多くの場合、日曜日は工事が休みとなります。

1-2. 屋根塗装工事にかかる日数の目安

戸建て住宅の屋根塗装工事にかかる期間は、10~14日前後が一般的な目安です。

ただし、以下のような条件によって工期は変わります。

◯ 屋根の広さ(面積が大きいほど日数がかかる)
◯ 屋根の劣化状況(下地調整に時間がかかる場合がある)
◯ 天候(雨天や強風の日は工事が中止になることがある)

工事が始まる前に、担当業者から「工事工程表」を受け取ることをおすすめします。
何日に何の工事が行われるか事前に把握しておくと、生活への影響を最小限に抑えられます。

2. 屋根塗装の各工程を詳しく解説

2-1. 近隣挨拶・現場確認

屋根塗装の着工前には、まず近隣への挨拶を行います。
工事の内容・日程・担当業者の社名と連絡先を近隣の方に伝え、騒音やにおいでご迷惑をおかけする可能性についてお断りをします。

近隣挨拶は塗装業者が行うケースが多いですが、施主も一緒に挨拶に伺うと、近隣の方への印象がよくなります。

現場確認では、以下の点を施主立ち会いのもと確認します。

◯ 屋根の劣化箇所・劣化状況
◯ 足場設置や作業の妨げになるものがないか
◯ 動かせない大切なものの位置の共有

近隣挨拶と現場確認は、足場設置の約1週間前~前日の間に行われるのが一般的です。

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2-2. 足場の設置

屋根だけを塗装する場合でも、安全に作業を行うために外壁まわりへの足場設置が必要です。
足場の設置は、金属製パーツを固定する音が発生するため、近隣への事前案内が重要です。

足場の設置は塗装業者が足場業者に委託するケースが多く、設置当日は複数の業者が現場に出入りします。

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2-3. 高圧洗浄(下地の汚れ・色あせ除去)

足場設置後、屋根表面を高圧洗浄機で洗い流します
長年蓄積したコケ・カビ・色あせ・汚れをしっかり除去することで、塗料の密着性が高まります。

高圧洗浄を丁寧に行わないと、塗料が表面に十分に定着せず、早期剥がれの原因となります。
屋根塗装工事において、高圧洗浄は仕上がりの品質に直結する重要な工程です。

洗浄後は屋根が十分に乾燥するまで待つ必要があるため、通常は洗浄から次の工程まで1日以上あけます。

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2-4. 下地調整(下地処理)

高圧洗浄で汚れを落とした後、**下地調整(下地処理)**を行います。
屋根の劣化状況に応じて、以下のような処理を施します。

◯ ひび割れ(クラック)の補修
◯ 錆の除去(金属屋根・ガルバリウム鋼板・トタンなどの場合)
◯ コーキング(シーリング)の打ち替えや補修
◯ 浮きや剥がれが生じている塗膜の除去

下地の状態が悪いと、どれだけ高品質な塗料を使用しても耐久性が下がります。
下地調整は屋根塗装工事の品質を左右する大切な工程です。

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2-5. 養生

塗装工程に入る前に、塗料が付いてはいけない箇所を養生シートやテープで保護します。
主に以下の箇所が養生の対象となります。

◯ 窓・サッシ
◯ 室外機
◯ 玄関ドア
◯ 塗装しない外壁面

養生期間中は窓の開閉が制限される場合があります。
「室外機を使いたい(エアコンを使用したい)」という場合は、事前に担当業者へ伝えておきましょう。

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2-6. 下塗り・中塗り・上塗り(塗装工程)

屋根塗装の中心となる工程が、**3回塗り(下塗り・中塗り・上塗り)**です。
各塗装の役割は以下のとおりです。

工程役割
下塗り屋根材と上塗り塗料の密着性を高めるプライマー・シーラーを塗布
中塗り上塗りの下地となる層を形成。塗膜に厚みをもたせる
上塗り仕上げ塗装。耐候性・耐久性・紫外線への対策機能を発揮する

各工程の間には、塗料が十分に乾燥するまでの乾燥時間が必要です。
乾燥時間を守らずに次の工程を急ぐと、塗膜が剥がれやすくなるため注意が必要です。

塗装工程では塗料のにおいが発生することがあります。
においが気になる場合は、塗装期間中はできるだけ窓を閉めておくか、外出されることをおすすめします。

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2-7. 縁切り(スレート屋根の場合)

屋根材が**スレート(カラーベスト・コロニアルなど)**の場合、塗装後に「縁切り」と呼ばれる工事が必要です。

縁切りとは、塗料によってふさがれたスレートの重なり部分(隙間)を切り開く作業です。
この隙間がふさがったままになると、雨水が排出されず屋根内部に浸入し、雨漏りや腐食の原因となります。

縁切りには「カッターで手作業で行う方法」と「タスペーサーを使用する方法」の2種類があります。
タスペーサーを使う場合は、下塗り後のタイミングで設置します。

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2-8. 完了検査・足場解体・引き渡し

すべての塗装工程が完了したら、足場を解体する前に完了検査を行います。
施主も立ち会いのうえ、以下の点を確認します。

◯ 塗装の仕上がりに問題がないか
◯ 塗り残し箇所がないか
◯ 養生の剥がし忘れがないか
◯ 塗料の飛散による汚れがないか

施主は足場には上れないため、地面・窓・ベランダから確認できる範囲でチェックします。
「もっとしっかり確認したい」という場合は、業者に写真や動画を撮影してもらいましょう。

完了検査に問題がなければ、足場を解体して工事完了・引き渡しとなります。
工事完了後には保証書が発行される場合があるため、忘れずに受け取りましょう。

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3. 屋根塗装の費用・単価の目安と内訳

3-1. 屋根塗装の費用相場

屋根塗装の費用は、屋根の面積・使用する塗料・劣化状況などによって異なります。
一般的な戸建て住宅(30坪程度)の屋根塗装費用の目安は以下のとおりです。

塗料グレード費用の目安
シリコン系塗料15万~25万円
フッ素系塗料25万~40万円
無機系塗料30万~50万円

※上記はあくまで目安です。屋根の形状・面積・劣化状況によって金額は変わります。
※足場費用・高圧洗浄費・下地調整費などが別途かかる場合があります。

塗料の単価は、700円~1,500円/㎡程度が一般的な相場です。
グレードが高いほど耐用年数も長くなるため、初期費用だけでなく長期的なコストパフォーマンスで選ぶことが重要です。

3-2. 費用に影響する主な要因

屋根塗装の費用には、以下の要因が影響します。

◯ 屋根の面積:面積が大きいほど材料費・工賃が増加
◯ 屋根の形状:複雑な形状の屋根は施工難度が上がり費用が増す
◯ 屋根材の種類:スレート・ガルバリウム鋼板・トタンなどにより工法が異なる
◯ 劣化の程度:下地調整の範囲が広いほど費用が上がる
◯ 使用する塗料のグレード:シリコン・フッ素・無機などにより単価が異なる
◯ 足場費用:屋根の高さ・形状によって変わる

複数の業者に相見積もりをとることで、適正価格を判断しやすくなります。

4. 屋根塗装に使う塗料の種類と選び方

4-1. 代表的な塗料の種類と耐用年数・耐久性の比較

屋根塗装で使用される塗料は、主に以下の種類があります。

塗料の種類耐用年数の目安特徴
シリコン系10~15年コストパフォーマンスが高く、最も多く使われる
フッ素系15~20年耐候性・耐久性が高く、紫外線に強い
無機系20~25年最高クラスの耐久性。長期間メンテナンスが不要
遮熱塗料10~20年紫外線・熱を反射し、室内温度上昇を抑える遮熱効果あり

耐用年数が長い塗料ほど初期費用は高くなりますが、塗り替え回数を減らせるため、長期的なコストを抑えられます。

「初期費用を抑えたい」場合はシリコン系、「長期間メンテナンスを少なくしたい」場合はフッ素系・無機系が選択肢になります。

4-2. 屋根材別のおすすめ塗料

屋根材の種類によって、適した塗料や工法が異なります。

◯ スレート屋根(カラーベスト・コロニアル)
・最も一般的な屋根材。シリコン系・フッ素系塗料が多く使われる
・塗装後の縁切りが必須

◯ ガルバリウム鋼板屋根
・金属製の屋根材で、耐久性・耐候性が高い
・錆止め(防錆)効果のある下塗り材の使用が重要
・フッ素系・無機系塗料との相性がよい

◯ トタン屋根
・錆が発生しやすいため、錆転換剤や錆止め塗料による下地処理が欠かせない
・水性塗料よりも溶剤系塗料のほうが密着性が高い

◯ セメント瓦・モニエル瓦
・吸水性があるため、下塗りの吸い込み止め処理が必要
・モニエル瓦はスラリー層の除去が必須工程となる

屋根材に合わない塗料を使用すると、早期剥がれや塗膜不良の原因となります。
塗料選びは、屋根材の種類と劣化状況を踏まえて業者と相談しながら決めましょう。

5. 屋根塗装の適切な時期・塗り替えサインとは

5-1. 塗り替えのタイミングを判断するサイン

屋根塗装の塗り替えが必要なサインとして、以下のような症状が挙げられます。

◯ 色あせ・変色:紫外線や雨水による塗膜の劣化が進んでいるサイン
◯ コケ・藻・カビの発生:塗膜の防水機能が低下している状態
◯ チョーキング(白い粉):手で触ると白い粉が付く。塗膜の劣化が進んでいる
◯ ひび割れ(クラック):表面の塗膜が割れている状態。放置すると雨水が浸入しやすくなる
◯ 塗膜の剥がれ・浮き:下地との密着が失われている状態

これらの症状が1つでも見られた場合は、早めに専門業者による点検を受けることをおすすめします。

5-2. 屋根塗装に最適な季節・時期

屋根塗装は気温が5℃以上、湿度が85%以下の環境で行われるのが理想とされています。
季節ごとの適性は以下のとおりです。

季節適性注意点
春(3~5月)気温・湿度ともに安定しており最適
夏(6~8月)梅雨時期は雨が多く工期が延びやすい
秋(9~11月)春と同様に条件が整いやすい
冬(12~2月)気温が低く塗料が乾燥しにくい場合がある

一般的には春・秋が屋根塗装の最適シーズンとされています。
ただし、劣化が進んでいる場合は季節を問わず早めに対処することが重要です。

塗り替えの目安は使用する塗料の耐用年数によって異なりますが、築10~15年を一つの目安として検討される方が多い傾向にあります。

6. 屋根塗装でよくある疑問を解消

6-1. DIYで屋根塗装はできる?

屋根塗装をDIYで行うことは、技術面・安全面の両方からおすすめできません

その主な理由は以下のとおりです。

◯ 屋根上での作業は転落リスクが高く、専門的な安全対策が必要
◯ 高圧洗浄・下地調整・縁切りなど、専門知識を要する工程が多い
◯ 適切な塗装ができないと早期剥がれや雨漏りの原因になる
◯ 足場のレンタル費用などを考慮すると、業者に依頼するのと費用差が縮まる

屋根塗装工事は、専門の塗装会社に依頼することを強くおすすめします。

6-2. 補助金・助成金は使える?

屋根塗装に活用できる補助金・助成金は、自治体によって内容が異なります
主に以下のような制度が対象になる場合があります。

◯ 省エネリフォーム補助金(遮熱塗料・断熱塗料の使用が条件になるケースもあるため、自治体の最新情報をご確認ください。)
◯ 住宅リフォームの補助金(市区町村が独自に設けている制度)

補助金・助成金の最新情報については、下記ページより対象地域をご確認ください。

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6-3. 屋根塗装中の生活への影響

屋根塗装の工事中は、以下のような生活上の注意点があります。

◯ 洗濯物:塗料や洗浄水が付着するリスクがあるため、基本的に外干しは避ける
◯ 窓の開閉:塗装工程中は塗料のにおいが室内に入らないよう、窓・ドアを閉めておく
◯ エアコン:室外機を養生する場合があるため、使用したい場合は事前に業者へ伝える
◯ 在宅の必要性:工事中ずっと在宅する必要はない。施主の立ち会いが必要なのは「現場確認」と「完了検査」の2回のみ

7. 信頼できる屋根塗装業者の選び方

7-1. 業者選びで確認すべきポイント

屋根塗装リフォームの成否は、業者選びに大きく左右されます。
以下のポイントを参考に、信頼できる会社を選びましょう。

◯ 施工実績が豊富か:過去の施工事例・写真を確認する
◯ 資格・免許を持っているか:塗装技能士などの有資格者が在籍しているか確認
◯ 保証内容が明確か:施工後の保証年数・保証内容を書面で確認する
◯ 見積書が詳細か:使用塗料名・塗布量・単価が明記されているか確認
◯ 工事工程表を提出してくれるか:具体的なスケジュールを事前に共有してくれる業者は信頼度が高い
◯ アフターフォローがあるか:定期点検の実施など、工事後のサポート体制を確認する

7-2. 相見積もりをとる重要性

屋根塗装の費用は業者によって大きく異なります。
適正価格を判断するためにも、最低3社以上の相見積もりをとることをおすすめします。

相見積もりをとる際は、単に金額を比較するだけでなく、以下の点も確認しましょう。

◯ 使用する塗料のグレード・耐用年数が同等か
◯ 工程の内容(高圧洗浄・下地調整の範囲など)が明記されているか
◯ 足場費用・諸経費が含まれているか

「安さ」だけで選ぶと、手抜き工事や早期剥がれのリスクが高まります。
価格・品質・保証・担当者の対応を総合的に見て判断することが重要です。

まとめ

屋根塗装の工程は、以下の10ステップで進みます。

  1. 近隣挨拶
  2. 現場確認
  3. 足場の設置
  4. 高圧洗浄
  5. 下地調整(下地処理)
  6. 養生
  7. 下塗り
  8. 中塗り・上塗り
  9. 完了検査
  10. 足場の解体・引き渡し

工期の目安は10~14日前後
使用する塗料のグレードによって耐用年数・費用は異なりますが、長期的なコストパフォーマンスを考慮した塗料選びが重要です。

また、屋根塗装工事の品質を左右するのは下地調整の丁寧さ信頼できる業者選びです。
築10~15年を迎えたら、まずは専門業者による無料点検・相見積もりから始めることをおすすめします。

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