
屋根・外壁塗装の業者を、1社だけの見積もりで決めていませんか。
外壁塗装のゼーンブは2026年10月、外壁塗装の経験者300人にアンケートを実施しました。
◯ 相見積もりを取らずに1社で契約した人:74.0%
◯ 契約した業者を「紹介」で知った人:67.0%(3人に2人)
◯ 振り返りで最も多かった声:「相見積もりを取ればよかった」23件
業者を知ったきっかけから契約前に確認したことまで、経験者の実績データで解説します。
目次
1. この調査でわかったこと3点
調査結果の要点
① 相見積もりを取らずに1社で契約した人は74%と比較せずに業者を決めている方が意外と多い。
② 業者を知ったきっかけは「家族・知人の紹介」と「ハウスメーカー・工務店」を合わせて67%と、3人に2人は人づてで業者を決めている
③ 振り返りで最も多い声は「相見積もり・比較をすればよかった」。不満はなくとも比較しなかったことが最も後悔として残る
業者との間にトラブルや不満があった人は12.3%で、大半の人は満足しています。それでも「比較しなかったこと」は、トラブルの有無に関係なく、後から最も悔やまれやすい選択でした。
◯ 本記事の「紹介」と「自分で探した」の区分
紹介:家族・知人の紹介、新築時のハウスメーカー・工務店(その紹介を含む)
業者から:業者の訪問(飛び込み営業)、チラシ・広告
自分で探した:業者のホームページ、一括見積もりサイト・業者紹介サイト
第1回「外壁塗装の色で後悔した人の選び方を調査」もあわせてご覧ください。
2. 契約した業者を最初にどう知ったか
上位2つで3人に2人を占めます。
① 家族・知人の紹介:36.0%
② 新築時のハウスメーカー・工務店:31.0%
③ 業者の訪問(飛び込み営業):8.3%
③ チラシ・広告:8.3%
少数派は次の3つです。
・業者のホームページ:6.3%
・一括見積もりサイト・業者紹介サイト:5.7%
・その他:4.3%

区分ごとにまとめると、紹介67.0%、業者から16.7%、自分で探した12.0%です。今回の回答者では、検索より人づてで業者を決めた人が大半でした。
回答者は70代以上が41.7%、60代が28.7%と、60代以上が7割を占めます。若い世代では、きっかけの内訳が異なる可能性があります。
3. 何社から見積もりを取ったか
◯ 1社のみ(相見積もりは取らなかった):74.0%
◯ 2社:10.7%
◯ 3社:4.0%
◯ 4社以上:1.7%
◯ 覚えていない:9.7%

2社以上から見積もりを取った人は16.3%(49人)、3社以上は5.7%(17人)です。「覚えていない」9.7%を除いても、相見積もりを取った人は5人に1人にとどまります。
別の調査では、一戸建ての持ち家に住む人や購入予定の人に「何社から見積もりを取りたいか」を聞くと「3社」が最多(41.0%)でした(カノウ・NEXER共同調査、2026年7月、300人)。取りたい社数と、実際に取った社数には大きな開きがあります。
1社で決めた人が多い背景には、紹介で業者を知った人の多さがあります。紹介で知った人の82.1%は1社だけで契約しており、「知っている業者だから比較しなかった」という声も自由記述に複数ありました(6章)。
相見積もりの取り方は見積もりの取り方・見方で解説しています。
4. 契約前に業者の何を確認したか
確認したこと(複数回答)の上位3つは次のとおりです。
① 見積書の内訳(塗装面積・塗り回数・単価)の説明を受けた:62.0%
② 契約書の内容(工期・支払条件・解約条件)を確認した:35.3%
③ 劣化診断の結果(現地調査の報告)を確認した:29.0%

4位以下は次のとおりです。
・保証の内容と期間を書面で確認した:25.0%
・使用する塗料のメーカー・製品名を確認した:22.0%
・会社の所在地や建設業許可・資格など、会社の信用を確認した:16.3%
・施工事例や口コミ・評判を調べた:8.3%
◯ 特に確認しなかった:25.7%(4人に1人)
◯ 施工事例や口コミ・評判を調べた:8.3%(最少)
見積書の内訳は6割以上が説明を受けている一方、保証を書面で確認した人は4人に1人、口コミ・評判を調べた人は1割未満でした。確認の中心は「見積書と契約書の中身」で、「会社そのものの評判や信用」まで調べた人は少数派です。
5. 業者を知ったきっかけで何が違うか
訪問販売で知った人の20.0%が「契約を急かされた」
◯ 契約を急かされた:訪問販売20.0%(25人中5人)/紹介0.0%(201人中0人)
◯ 1社のみで契約:訪問販売88.0%/紹介82.1%/自分で探した36.1%

きっかけ別の内訳は次のとおりです。
◯ 業者の訪問(25人):1社のみ88.0%/2社以上4.0%/急かされた20.0%
◯ チラシ・広告(25人):1社のみ60.0%/2社以上24.0%/急かされた8.0%
◯ 自分で探した(36人):1社のみ36.1%/2社以上55.6%/急かされた5.6%
◯ 紹介(201人):1社のみ82.1%/2社以上10.4%/急かされた0.0%
自分で探した人は、2社以上から見積もりを取った割合が55.6%と唯一過半数でした。最初から比べる前提で動いている人たちです。紹介で知った人は訪問販売と同じくらい比較していませんが、急かされた人はいませんでした。
訪問販売は25人と少数のため割合は目安ですが、「急かされた」の差は統計的にも意味のある差でした。注意点は訪問販売の注意点で解説しています。
6. 経験者が振り返って思うこと
「こうしておけばよかった・これをしてよかった」を自由に書いてもらったところ、「相見積もり・比較をすればよかった」が23件で最多でした。
経験者の声|比較すればよかった
「数社に見積もりを取り比較しておけばよかった」(ハウスメーカーで知った/1社のみ)
「即決せずに他社と比較すべきだった」(業者の訪問で知った/1社のみ)
「相見積もりしていれば安くついたかもしれない。最初の業者で問題がなかったからすぐに契約してしまった」(チラシで知った/1社のみ)
「知り合いの業者なので他はどうだったのか調べればよかった」(家族・知人の紹介/1社のみ)
23件のうち20件は、1社で決めた人の声です。その中から「問題はなかったが、比べていればもっと安くできたかも」といった声が見られました。
3番目の「契約内容・保証などをもっと確認・勉強しておけばよかった」16件は、工期や保証など、契約書の中身に関する声が中心です。
経験者の声|確認しておけばよかった
「実施時期を口頭で伝えただけだったので契約書に実施時期を細かく決めておくべきだった」
「施工内容や保証のことなど、もう少し詳しく聞いておけばよかった」
「施工工務店が解散したので保証を受けられなかった」

2番目に多い「知っている業者・ハウスメーカーに頼めてよかった」17件は、ほぼ紹介で知った人の声です。
経験者の声|頼めてよかった
「親の時代からの付き合いですので、なんの問題もありませんでした」
「ハウスメーカーの子会社であるリフォーム会社に依頼しているので安心安全でお願いできた」
「割高かも知れないが、ハウスメーカーに任せたので安心」
69件の分類は次のとおりです。
◯ 相見積もり・他社との比較をすればよかった:23件
◯ 知っている業者・ハウスメーカーに頼めてよかった:17件
◯ 契約内容・保証などをもっと確認・勉強しておけばよかった:16件
◯ 業者の対応・施工への不満:6件
◯ 値引き交渉・助成金を調べればよかった:4件
◯ その他:3件
7. 業者選びで後悔しないためのチェックリスト
紹介で知った業者に、比較せず、確認も限られたまま契約する。満足している人が多い一方で、振り返ると「比べればよかった」「確認しておけばよかった」という声が最も多い。これが今回の結果です。
経験者の振り返りと、契約前に確認した人が多かった項目から5つにまとめました。トラブルを防ぐ効果を示すものではなく、経験者が「しておけばよかった」と振り返った内容です。
【重要】これから業者を選ぶ人ができること
◯ 2社以上から見積もりを取る → 振り返りで最多の後悔。紹介先でももう1社と比べる
◯ 見積書の内訳(面積・塗り回数・単価)の説明を受ける → 確認した人が最多(62.0%)。比較の基準になる
◯ 工期・実施時期・支払条件を契約書で確認する → 実施時期を口頭で伝えただけだったと悔やむ声あり
◯ 保証の内容と期間を書面で確認する → 書面で確認した人は25.0%にとどまる
◯ 会社の所在地・連絡先と施工後の窓口を確認する → 業者の解散や担当者退職で保証を受けられなかった声あり
訪問販売で知った業者とは、その場で契約しないのが基本です。本調査でも訪問販売で知った人の5人に1人が「契約を急かされた」と回答し、88.0%が比較せずに契約していました。国民生活センターによると、屋根工事の点検商法の相談は2022年度に2,885件と、2018年度の約3倍に増えています。手口は悪徳業者の手口と見分け方で解説しています。
8. よくある質問
8-1. 業者とのトラブルや不満があった人はどのくらいいますか?
A. 塗装経験者300人のうち12.3%(37人)です。「特にトラブル・不満はなかった」人が87.7%で、大半は満足していました。内容別では「仕上がりの不具合」が最多です。

◯ 仕上がりに不具合があった:3.7%(11人)
◯ 契約を急かされた:3.0%(9人)
◯ 工事中の対応に問題があった:2.3%(7人)
◯ 契約書・保証書の不備/施工後に連絡がつかない:各1.3%(4人)
◯ 追加費用の請求/契約と違う施工:各0.7%(2人)
8-2. 知人やハウスメーカーの紹介なら、相見積もりは不要ですか?
A. 不要とは言えません。紹介で知った人の82.1%は1社で契約し、多くは満足しています。一方で「相見積もりをすればよかった」と答えた23件のうち20件は、1社で決めた人の声でした。見積書の内訳の説明を受け、できればもう1社と比べることをおすすめします。
8-3. 相見積もりは何社から取ればよいですか?
A. 本調査で相見積もりを取った人の中では2社(10.7%)が最多で、3社は4.0%、4社以上は1.7%でした。社数そのものより、各社から見積書の内訳(塗装面積・塗り回数・単価)の説明を受け、同じ条件で比べられる状態にすることが大切です。比べ方は見積もりの取り方・見方をご覧ください。
9. 調査概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 調査名 | 外壁塗装の業者選びに関するアンケート |
| 調査主体 | 外壁塗装のゼーンブ(株式会社アステックペイント) |
| 調査方法 | インターネット調査/出典:Freeasy調査(2026年10月、塗装経験者n=300) |
| 調査日 | 2026年10月13日〜14日 |
| 調査対象 | 持ち家(一戸建て)に住み、過去5年以内に外壁または屋根の塗装を行い、業者選びや契約に本人が関与した30代以上の男女 |
| 有効回答数 | 300人 |
| 回答者構成 | 男性70.7%・女性29.3%/70代以上41.7%・60代28.7%・50代21.7%・30〜40代8.0% |
回答者はアンケートモニターに登録している人であり、外壁塗装をした人全体の縮図ではありません。きっかけ別の比較は人数の少ない群を含むため、差の解釈には幅があります。自由記述の分類は件数のみを示し、割合は算出していません。


